笑顔を浮かべている
あの頃のとびきり無邪気で
正面からはとてもじゃないけど見つめれなかったその笑顔を


そして耽っている
とことん耽っている 飽きても飽きても


その輪郭がそこで揺れていたこと
それはとてもかけがえのないことだった   
今なら言える、素直に認められる


その微笑がそこで零されていたこと
それはとてもかけがえのないことだった   
今なら言える、素直に認められる


その瞳がそこで煌いていたこと
それはとてもかけがえのないことだった    
今なら言える、素直に認められる


その声がそこで弾けていたこと
それはとてもかけがえのないことだった    
今なら言える、素直に認められる


その志向がそこで瞬いていたこと
それはとてもかけがえのないことだった    
今なら言える、素直に認められる


その心象がそこで色づいていたこと
それはとてもかけがえのないことだった    
今なら言える、素直に認められる


その輪郭が、その微笑が、その瞳が  
あまりにもかけがえなかった        
今さら浮かべている、静かに滲ませている


その声が、その志向が、その心象が
あまりにもかけがえなかった        
今さら浮かべている、静かに奏でている


あの頃のあなたというすべてから
色々集めては彩り、彩っては縁取り   
今でも描き続けている自分がいる


もしあの頃に
今のこうした営みを少しでも始めていたら
あなたはどんな風に思ったんだろう?


もしあの頃に
今のこうした営みを通じて少しでも伝えていたら
あなたはなんて言ってくれたんだろう?


答えなきifを浮かべては浮かべ
そんなifが漂っては漂い
やがて舞い落ちてくるのを静かに眺めては綴る日々


その輪郭がそこで揺れていたことで
どれほど勇気づけられたことだろう      
今さら綴っている、若すぎた素直


その微笑がそこで零されていたことで
どれほど心高鳴ったことだろう         
今さら綴っている、迷いすぎた素直



その瞳がそこで煌いていたことで
どれほど焦がれたことだろう          
今さら綴っている、淡すぎた素直



その声がそこで弾けていたことで
どれほど元気づけられたことだろう       
今さら綴っている、隠しすぎた素直



その志向がそこで瞬いていたことで
どれほど感化されたことだろう         
今さら綴っている、天邪鬼な素直



その心象がそこで色づいていたことで
どれほど救われたことだろう           
今さら綴っている、甘すぎた素直



その輪郭が
その微笑が
その瞳が
その声が
その志向が
その心象が


あなたというすべてがそこにいてくれたこと
それはあまりにもかけがえのないことだった     
今さら綴っている、静かに続けている



あなたというすべてがそこにいてくれるだけで
どれほど嬉しかったことだろう            
今さら綴ってしまっている、期限切れの素直