僕じゃなくてもよかったんだろう  
そんな素振りの一つも、表情の一つも、声の一つも見せない    
けれど、なんとなくわかるんだ 薄々



僕じゃ力不足なんだろう
そんな言葉の一つも、態度の一つも、感情の一つも見せない    
けれど、なんとなく聴こえるんだ 少し



僕じゃなくてもよかった
ずっとそんな感覚の中で最大限の僕のあり方を模索していた   
まさか確かめることなんてできず  



僕じゃ力不足
ずっとそんな感覚の中で相応しい僕のあり方を模索していた  
面と向かって確かめるまでもなく



優しいね  誰よりも      優しすぎるよ、 あまりにも
温かいね  誰よりも     温かすぎるよ、 あまりにも
眩しいね  誰よりも      眩しすぎるよ、 あまりにも
美しいね  誰よりも      美しすぎるよ、 あまりにも
可愛いね  誰よりも     可愛すぎるよ、 あまりにも
いじらしいね  誰よりも    いじらしすぎるよ、 あまりにも



なんで僕だったんだろう?   
当たり前のように、誰もがそんな視線を送ってくる



なんで僕にしたんだろう?   
自分でも日々問いかけてばかりいる



なんで僕だったんだろう?   
それは幸福な偶然だったのか、運命の悲劇だったのか



なんで僕にしたんだろう?   
未だはっきりと僕は僕を受け容れてやれない  



僕じゃなくてもよかったんだろう  
そんな素振りの一つも、表情の一つも
声の一つも出さない君だけれど、無意識は隠し切れないばかり



僕じゃ力不足なんだろう
そんな言葉の一つも、態度の一つも
感情の一つも出さない君だけれど、本能的な意識は大胆に零してばかり



僕じゃなくてもよかったんだろう  
そんな素振りの一つも、表情の一つも
声の一つも出さない君だけれど、
此の心象図はその輪郭や鼓動や肌を描いても描いても止まない



僕じゃ力不足なんだろう
そんな言葉の一つも、態度の一つも
感情の一つも出さない君だからこそ、    
此の心象図はその輪郭や鼓動に近づこうとして止まないのかもしれない